ファイルコインが支えるIPFSプロジェクトとは?仕組みを徹底解説!

FILナビ運営事務局です。

弊サイトでは、ファイルコインの存在を最近知ったという方々から、

「ファイルコインってなんなの?」

「最近ファイルコインをよく耳にするけど、実際どうなの?」

「FILが良いらしいからこれから購入しようと思うんだけど、どんな魅力があるの?」

というような、お問い合わせをよくいただいております。

ファイルコインの知識をこれから蓄えていく方々の訪問も増えてきましたので、購入を視野に入れた情報収集をしたい方へ向けたコンテンツも、随時お届けしていきます。

今回は「ファイルコインが支えているIPFSの仕組み」について整理していきたいと思います。

(すでに知っているよ!という方は重複になりますが整理の意味合いもありますので御覧いただければ幸いです)

【ファイルコインを知る前に:IPFSとは何か?】

IPFSはアメリカの企業(Protocol Labs)が開発した分散管理ファイルシステムです。

IPFSは「InterPlanetary File System」の略称で、日本語では惑星間ファイルシステム(!)と訳すことができます。

ファイル、ウェブサイト、アプリケーション、データを分散ファイルシステムに保存し、アクセスするためのピアツーピア(P2P)ネットワークです。

IPFSが解決したいこと

既にお察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、このIPFSプロジェクトは既存のビジネススキームに対する問題意識からスタートしております。

それは、現在の「中央集権型データ管理が抱える課題」へのアプローチです。

私たちが普段利用しているインターネットのURLは「httpまたはhttps」から始まっており、 ロケーション指向型プロトコルと呼ばれています。この技術はインターネットの顕著な発展を支えてきた一方、様々な問題を抱えています。

代表的な問題の1つに、サーバーの管理者に大きな負担が生じていることが挙げられます。

例えば交友関係や日々の行動などがfacebookに莫大なデータとして蓄積され管理されています。

facebookは私的企業であり、今の仕組みでは彼らの裁量でアクセス制限を自由にかけることが可能です。

我々は、自分自身の生み出した様々なデータがfacebookによって改ざんやアクセス制限、不正利用されないと信用した上で利用しています。しかし、facebookが個人データを不正利用し、米大統領戦に利用していたことが大きなニュースになってしまいました。

個人データへのアクセス制限はfacebookのような企業だけでなく、国家によって行われることがあります。

LINEやGmailが中国では利用できなかったり、Tiktokがアメリカ国内での利用禁止を検討されているのがその例です。

これは、そもそも現在のインターネットの情報へのアクセス方法が「場所」を指定する仕組みになっているから起こるのです。

このような問題を根本的に解決する為にIPFSではコンテンツ指向型プロトコルというものを応用しています。

例えば、1枚の写真はバラバラにされ、1つのサーバー内ではなく、世界のあらゆる場所で保管されます。

概念としては「どこ」ではなく、「どれ」で情報にアクセスします。

このような特徴を元に、主にIPFSプロジェクトではデータ管理において以下のようなメリットがあると期待されています。

耐障害性

1箇所にデータを保管しないので、同時に大量のアクセスが発生して、あるサーバーがダウンしても、他のサーバーにある同じデータにアクセスすることができます。

負荷分散

利用者からより近いサーバからデータを取得することになるので、一つのサーバーに負荷が集中することを防ぐことが可能になります。

耐検閲性

データの管理権限が一極集中しないので、保管側の裁量でデータへのアクセスを制限されることがなくなります。

耐改ざん性

ハッシュ関数を用いてデータを暗号化するので、改善は不可能に近くなります。

IPFSの実用性

今後、Iot、AI、5Gなどの発達によりデータ量が指数関数的に増大していく中で、また更にパンデミックがデジタル社会への必要性を後押ししているように、データの取り扱い方法には解決策が求められています。

​IPFSを利用したサービスはすでに存在しています。

実はすでに、IPFSプロトコルに基づいたネットワークノードは世界中に100万以上存在し、100億以上のファイルがIPFSネットワーク上に保存されています。

また、IPFSは、Google Chrome、BRAVE、Firefox、Operaに統合することができますし、IPFSの技術を使った動画共有サイトや、チャットアプリも存在します。

動画配信大手のNETFLIXもIPFSの可能性を見出し、技術提携も行っています。

IPFSの市場規模

IPFSベースのネットワークは、地球上で最も速く、最も信頼性が高く、最大のストレージサービスプラットフォームに成長すると期待され、近年非常に注目されています。

従来の集中型ストレージサービスプロバイダ(AWS、Alibaba Cloud、Azure、GoogleCloud、Tencent Cloudなど)と比較して、IPFSには明らかな利点があります。

IPFSの分散型ストレージは、コストが低く、セキュリティが高く、効率性が高い。

新しいインフラ時代の到来に伴い、自動運転自動車、無人航空機、スマートフォン、人工知能などは必然的に大規模なデータストレージの必要性を生み出し、IPFSはより多くの分野で利用されることが予想されております。

ここまでIPFSについて述べてきましたが、いよいよここでファイルコインの登場です。

このIPFSをより多くのサービスや人に活用してもらうための仕掛けとして、ファイルコインが重要になってくるのです。

さて、これでIPFSについてはご理解いただけたかと思います。 このIPFSによるエコシステムを運用するためにファイルコインがどう役に立つのかは、別の記事にてお伝えできればと思います。